型番 |
R96 |
ゲージ |
■レイル(書籍) |
カテゴリー |
No.90〜 |
販売価格 |
3,600円(税込3,960円)
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購入数 |
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■三菱大夕張鉄道のダイコン
日露戦争作戦支援のためもあって大量に輸入されたコンソリデーション機,“ダイコン”こと鉄道省9200形は,その持てる地力を活かして北海道で長らく活躍し,うち5輛は炭砿鉄道に払い下げられて昭和30年代末まで使い続けられました.
それらのうちの9201と9237は,昭和初期から三菱系の炭砿鉄道で使われ,大夕張には9201と9237の2輛が昭和38/1963年まで姿を見ることができました.
長い期間にわたって働いていながら,これまで発表されることの少なかった大夕張でのダイコンを,三菱大夕張鉄道保存会で精力的な活動を続けている奥山道紀さんが,改めて紹介してくださいました.保存会で所蔵する貴重な写真のほか,倉地光男さんと湯口 徹さん撮影の写真を加えて構成しています.
さらに,奥山さんからは同鉄道の列車運行図表や線路断面図,そして各駅の線路配置図など,これまで公表されることのなかった貴重な史資料もできるだけ判読しやすい状態で収録し,この鉄道全体を振り返ってみました.
■日本鋼管鶴見製鉄所に古典蒸気機関車を尋ねて
昭和40年代,まだまだ京浜工業地帯の鉄道が元気だった時代です.鶴見地区の日本鋼管鶴見製鉄所には,珠玉のような古典機関車が現役で働いていました.
しかし製鉄所の常として,構内に入ることはおろか,塀越しに垣間見ることも難しく,敷地に接する国鉄鶴見線の駅などから,時折顔を出す機関車を拝むのが精一杯でした.
そんな時代,田邉幸男さんは伝を辿って構内の運輸課事務所で機関車単体の撮影と観察の機会に恵まれました.昭和43/1968年春のことです.
爾来半世紀近くを経過して,ネガアルバムから往時の機関車たちと製鉄所の情景が蘇りました.製鉄所の成り立ちから機関車たちの来歴,地形図や空中写真で見る製鉄所とその周辺の変遷など,貴重な資料も集積しました.
■続・信楽線今昔
No.95で紹介した信楽線・信楽高原鐵道ですが,続編として昭和46/1971年に走った,鉄道友の会京都支部企画の混合列車の運転顛末記を,企画者本人である鈴木康夫さんの筆と写真により掲載しています.また,中島忠夫さんの,京都から亀山往復日帰り撮影旅行の道中に登場する信楽線の情景も貴重です.昭和36/1961年2月25日のことでした.
2015年10月21日(水)発売 定価:本体3,600円+税
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